では、曹操に関するエピソードをご紹介。彼は子供の頃はヤンチャで、不良少年でありました。そんな素行の悪さを見かねた叔父がしばしば曹操の父、曹嵩に告げ口ばかりしていました。それを煩わしく思った曹操は、ある日、叔父に出会うや、口をひん曲げました。
「どうした、その顔は?」
「中風(神経性の麻痺やしびれ)にやられました。」
と答えました。その知らせを聞くや、曹嵩は息子の曹操を呼び出し、
「叔父さんがお前が中風にかかったと言ったが本当か?」
「初めから中風などにはかかっていませんよ。叔父さんは私の事を嫌っているので、そんなでまかせを言ったのでは?」
それからというもの、曹嵩は叔父の言うことに耳を貸さなくなりました。