前回に引き続き、鬼滅の刃に関連する有毒植物について、獣医師の平出が解説致します!
・彼岸花
原作を読んでいない方はピンと来ないかもしれませんが、後々重要なファクターとなる植物です。人間やワンちゃんには猛毒で、花だけでなく全ての部位にリコリンアルカロイドやガランタミン等の有毒成分が含まれています。
皮膚や粘膜に触れると、かぶれてしまい、食べると嘔吐・腹痛・下痢・中枢神経麻痺の症状が表れ、最悪死に至ります。
初秋に花を咲かせますが、咲いている間は葉が出ることはありません。花が散った後に、ようやく葉が出てきて冬を越します。
葉は初夏に枯れてしまい、地下の球根だけで夏を越し、初秋に再び花が咲きます。つまり、花と葉が同時に出ることがないので、彼岸花の葉と気付きにくいのです。
実際にノビル等の野草と間違えて口にし、命を落としたケースがあります。(犬はのノビルもNGです!)
しかも、彼岸花は東京に下町であちこちに生えています。
そんな訳で、秋に彼岸花が咲いていたエリアには季節に関わらずワンちゃんを近づけさせない配慮が必要です。
命を落とす危険性が高いので、万が一食べてしまった場合は昼夜問わず病院に直行して下さい!!